2010.5.3更新
『エコノフォーラム』以外の出版物に掲載されたゼミ紹介文です。
受験生に配布される『空の翼』(2010年度版)の経済学部の扉ページに、ゼミ紹介が掲載されました。
「My Seminar」より 勉強も遊びも「イベント」で |
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私たち田中敦ゼミ(通称たなあつゼミ)は、「田中敦をタナアツと呼ぶのは木村拓哉をキムタクと略すレベルに等しい」と密かに喜んでおられる先生の下、個性大爆発、しかしまとまった(?!) とても活発なゼミです。
私は文学部で教育学を専攻する傍ら、MDS(複数分野専攻制)で経済学を履修し、今ではこの経済学部のゼミも週1回の楽しみとなっています。MDS生はゼミ必修ではないのですが、卒業論文を二つ書くという苦難な道を自ら選択しながらも、それ以上に得られるゼミでの経験をMDSの特権として受け止め、経済学部と文学部を往復する毎日を送っています。よく「学部にはカラーがある」といわれますが、全くその通りで、「あっこの人、文学部の匂いがする」とか「それは偏見だぞ」とか人の言動に敏感に反応するようになりました。違いを体感できるだけでも2学部に所属する価値はあります。比較○○学という学問がどれほどの意味を持つかは私なりに理解しているつもりです。
先生のご専門が金融論ということで、2年生ではその基礎を、3年生では「金融論」の授業で教わる内容を1年かけてじっくり学び、4年生で卒論の準備に入ります。各テーマ、例えば金融システムやファイナンスなどをグループに分け、発表(先生は報告とおっしゃいますが)という形式で進むのが私たちのゼミです。学内でのディベート大会やスポーツ大会にも積極的に参加しますし、学外でも大阪手形交換所・アサヒビール工場見学、京都大学とのディベート、他ゼミと合同でトヨタ工場見学+長島スパーランド旅行などイベントが盛りだくさん!「イベントゼミ」といわれるだけあって、グループで勉強したり遊びに行ったりすることが多く、ゼミ内のみんなが仲が良い理由はそこにあると思います。卒論を個人で書くゼミ生もいますが、私はグループで一つの論文をまとめます。
株式の上場を「あげば」と読んで、大爆笑された2年生の日も懐かしく、残すところあと半年。大学生活の半分以上を共に過ごした仲間と、今までどおり悔いのない「経済学部生」を過ごしていきたいです。
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文学部4年生 山口真未 注)MDS・・・一つの学部に所属しながら、他学部に所属しているような形で学ぶことができる制度。学部の枠を超えて幅広い知識と深い専門性を身につけることができる。修了者には、卒業時に修了証書が授与される。 |
『ポプラ』,第34号,2001年秋より
「わがゼミ讃歌」より
頭も体も柔らかく 現代の金融情勢学ぶ
冬の寒い季節もようやく終わり、待ちに待った春がやって来ました。外がだんだん暖かくなってくるとカラダを動かしたくてウズウズしてきませんか? スポーツで思いっきり汗をかいておいしいものをタップリ食べて、ついでに金融の知識がつけば、言うことなし!! そんなあなたにオススメなのが田中敦ゼミ。関学の羽生名人、田中敦先生を筆頭に繰り広げられるアットホームなゼミです。サッカ−大会やソフトボール大会などをはじめとする様々なスポーツイベント、合同ゼミや社会見学を中心とした知的イベント、そして締めのコンパなど、求めるものが全部あります。そんな田中敦ゼミのモットーは「勉強も遊びも一生懸命」。
ゼミの時間はいくつかのトピックスについて各班が発表、討論し、先生が補足説明をして下さる、というように進められます。トピックスは、「円高」「銀行倒産!!」「バブルは日銀の責任か?」「ユニバーサル・バンキングの選択」「東京金融市場」など、理論的なものだけでなく、時事的なものも扱っています。ですから今話題の住専問題もお手のもの。しっかり社会情勢に精通できます。またゼミ以外の時間にも名古屋大学やフランスのリール大学と合同ゼミを行ったり、社会見学として手形交換所、貨幣資料館、大阪証券取引所などに出掛けたり、と楽しく充実した勉強ができるのもこのゼミの特徴です。
まだまだあります、いいところ。体育会系がいないにも関わらずスポーツイベントには必ず参加。サッカー大会では健闘の末に惜敗、ソフトボール大会ではジャンケンの末に惜敗、軟式野球大会では野球部チームと接戦の末に惜敗。ファインプレーを続出しつつも、常にあと一歩で敗れるところに田中敦ゼミの味がにじみ出ています。また、サントリーや大関を見学し、製造過程を見た上で出来たてのお酒を堪能できるという特典もありました。先生がお若いこともあり、度々行われるコンパでは、気がねすることなくいろんな話をすることもできます。
ゼミのメンバーは男子二十四人、女子九人、計三十三人で、「ゼミ委員」というものはない代わりに全員がいろいろな委員をしています。例えば合同ゼミ委員、スポーツ委員、写真委員、ゼミ通信委員などがあり、それぞれの個性と特質を生かし、仕事を分担してゼミに貢献しています。個性派ぞろいでつかみどころがなくいろいろな人がいますが、全体としてみればノンビリした雰囲気でホッとします。
経済がある、知識がある、思想がある、心がある、羽生名人がある、スポ一ツがある、見学がある、合宿がある、合同ゼミがある、コンパがある、友情がある…… それがわれらが田中敦ゼミナール、です。(経済学部四年・安永美和子/安山愛子)
『関学ジャーナル』,第142号,1996年4月3日より